幼稚園〜小学校低学年あたりまで、毎日1冊本を読んでいました。幼稚園のころ読んだ絵本を大人になって読み返すと『えっ!こんなにあっさりした話だっけ?』と驚きます。幼児向け絵本って親子で色々なイメージが膨らませられるよう、行間みたいなものが必要だからなんだと思います。私もいくつかほんの出来心(?)で絵本を作ったことがあるけど、そういう気持ちからかなり文章少なめです。出来た絵本を友達の子どもなんかが気に入ってくれると、とても嬉しい。
成長過程では難しいことが楽しく感じられ、子どものものである絵本のことなんて、もうずいぶん忘れていました。でも、頭の隅っこにおいやられてもなお、たえずひっついてる記憶があって、自分のイラストをマジメに考えるといつも思い出される絵本が1冊。
『画本 宮沢賢治「どんぐりと山猫」』(小林敏也・画/パロル舎)
この本は、私が小学校低学年のとき、彫刻をやっている叔父がくれた本です。どういうわけかグッときて、それ以来要所要所でこの本のことをハッキリと思い出します。正直、話の内容は全然です。不思議な感じの絵が忘れられないんです。
もう手元にないその本がどうにも気になって、今日ついに買っちゃいました。子どもの頃読んだ本は当時の妄想込みの記憶が強くってどれも『あれ?こんなんだったっけ??』と不思議な気持ちになるんだけど、この本は絵柄のイメージはおろか、どういうわけか手に取った大きさも当時のままでした。
子ども向けに描きました、という感じでは全然ない本です。それと、普段こういう絵柄が思いっきり好み、って感じでもないんだけど、どういうわけかものっすごく好き。この本はスクラッチボードを作者がペンで引っかいて原画を作り、それが実際の印刷の原版になっているそうです。それを特色で刷り...作者が装丁、刷り色、用紙、製本まで関わっているそうで、この本にかける執念みたいなものが感じられるからかなぁと思いました。私のいい!と思うものはどこか毎回マニアックといってもいいようなこだわりがあり、そういう魅力を追求したいと思うようになった一因に、この1冊が確実にあると思いました。
『画本 宮沢賢治シリーズ』はどんぐりと山猫の他にもいくつもあるらしく...。値段も意外にお手頃だし、全部そろえようかなぁ〜、なんて思っちゃうな。



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